胃カメラと大腸カメラを同時に受けてみた

作成日:
検査日
検査日:2015年10月7日(水)
きっかけ

有名人ががんで亡くなるというニュースが続き、勤務先の同僚に大腸がんが見つかったこともあり良い機会だと思い胃カメラと大腸カメラ+ピロリ菌検査を受ける決心をしました。稀にトイレットペーパーに血と思われる液体が僅かに付着していたこともあって少し気掛かりだったこともあります。ただの痔なら良いが…。いや、痔でも嫌だが…。

歳は30代前半で、これまで大きな病気にかかったことがなく胃カメラ・大腸カメラはおろかバリウムも飲んだことがありません。

受診

まずはインターネットで胃と大腸カメラを実施している病院を探し、詳しい話を聞きに行きました(受診しました)。

ここで疑問点などを聞き、問診と採血をしてもらってB型・C型肝炎が無いかチェック。胃カメラと大腸カメラを予約しました。

大腸カメラを受けるためには、検査当日におよそ2Lの下剤を飲まなければならないようです。飲む場所が自宅か病院か選べましたが、自宅で飲むことにしました。このため、下剤を2種類(ラキソベロンとモビプレップ)もらって帰宅しました。

検査前日

検査前日の夜9時ごろにラキソベロンを飲み、眠りにつきました。ラキソベロンはコップ1杯約200mlの水に10ml全量を投下しました。

この下剤は効果が現れるまで数時間掛かるようで夜中にトイレに行くことはありませんでした。

検査当日 その1

前日飲んだ下剤が効いてきたのか、朝6時ごろに便意をもよおしトイレに入り、その後もう一度行きました。

検査当日 その2 モビプレップを作る

朝7時から2時間かけてメインの下剤(経口腸管洗浄剤モビプレップ)を飲むよう指示されていたため、モビプレップを用意しました。

モビプレップは透明な容器に粉末が入っていて、計2Lの水を入れてシャカシャカ振って完成させます。

検査当日 その3 モビプレップを飲む

7時15分ごろからモビプレップを飲み始めました。2杯目までは15分以上掛けて飲むよう説明書に書かれているのでそのように飲みました。

味はポカリスエット風味。決しておいしくはありませんが、飲むのが苦痛なほどまずいわけでもないです。

8時ごろ、3杯目を飲んでいる頃に1回目のトイレに行きました。その後も何度かトイレに行き、10時ごろにようやく1L飲み終えました。

この後モビプレップの半量(500ml)の水を飲みました。水を飲むのは脱水症状予防の意味があるようです。この時点で便に固形物やカスが無く、透明に近い色であれば終了らしいです。が、カスは無いものの色がかなり黄色だったため、さらにモビプレップを飲みました。

ここからはモビプレップ1杯(約200ml)毎に水100mlを交互に飲んでいきます。水分を大量に飲んでいることもあり、体は冷たいです。説明書には寒気がしたら病院に連絡と記載されていますが、服を多めに着て対応…。しかしなかなか便が透明にならない。

そこで病院に電話してみると、固形物やカスが無ければ良いですよとのこと。それなら1~1.2L程度飲んだ時点で終了してもよかったということか…。結局モビプレップを約1.7L飲んだところで便の色も薄い黄色になっていたので終了としました。

モビプレップを飲み終わって何度かトイレに行くと便意は止まるのだけど、何回目が最後か分からないのでこの後病院に向かう道中で便意を催さないか心配でした。

病院の検査予定時間は11時でしたが、結局到着したのが12時前になりました。病院には連絡済みです。

検査前準備

病院で受付けを済ますと奥に通され、上は検査着、下はお尻の部分に穴が開いた紙パンツにはき替えました。

そして腕には点滴。点滴の目的は聞いていませんが、大腸の働きを弱めるためでしょうか(他サイトより)。

鎮静剤を打って寝ている間に検査を終えることもできるみたいですが、とりあえず使用せずに受けてうまく検査できない場合に打ってもらうことにしました。

胃カメラ開始

喉に麻酔するためにアイスクリームみないなものを舐めさせられました。

溶けるころには喉に違和感を感じ、飲み込むという動作がやりにくくなりました。さらにスプレータイプの麻酔を口の中にシュッシュされて前準備完了。

いよいよ胃カメラを飲みます。

カメラが喉まで入ったところで飲み込むよう指示されるのだけど、なかなか飲めません。何度かやっているうちに入り一瞬オエッとなりました。

飲み込んでしまうと、体内にかなり違和感があり少ししんどいものの痛さなどはありません。カメラの映像がモニタ越しに見れるのでずっと見ていました。

胃液?が残っている部分はカメラを通して吸出したり、水を出して流していました。

最後にピロリ菌検査のため、胃の組織を極小のUFOキャッチャーのアームのような物でブチリと引きちぎって終了しました。ちぎったところからは出血していました。

大腸カメラ開始

体位を変えて続けて大腸内視鏡検査を受けました。

最初にゼリーのようなものをお尻の穴に塗るとのことでしたが、お尻の中まで一気にズボッと指を入れられました。これが痛い痛い。検査を通して1、2位を争う痛さでした。

そしてカメラ挿入。一度奥(小腸の入り口?)まで進んでから戻りながらゆっくり見ていくのですが、奥に進むときに違和感というか痛みを感じました。直進部分はあまり感じませんが、曲がっている部分を通過するときに顕著に感じます。

奥まで到達すると戻りながら観察していきます。この時もモニター越しに大腸内部をずっと見ていました。

所々に液体の便が残っていたのでカメラを通して吸出し、よく見えないところは水を出して洗い流していました。

大腸の壁に細い血管がたくさん走っていて、これは正常なのか?と訊くと、これが正常でこうなっていないと逆におかしいらしいとのことでした。

肛門付近まで戻るとカメラを出口方向に向けて肛門内部を観察。このとき痔が見つかりました…。そして検査終了です。

看護師さんにお尻周りを拭いてもらったものの、紙パンツにゼリーだか水だかよくわからない液体が付着して気持ち悪かったです。

結果を聞く

胃カメラの結果、なんとピロリ菌がいました。

30代では保菌者が30%程度らしいですが、見事に当たってしまいました。そしてピロリンが原因と思われる慢性胃炎があると言われました(霜降り肉のような感じになっていました)。ポリープ等は無く、次の胃カメラは3、4年後で良いと言われました。

次に大腸内視鏡検査の結果、こちらもポリープ等は見つからなかったものの、痔があります…。これは処置方法が無いらしく、辛いものを食べ過ぎないとか、排便時にいきまないとのことだった。

次の大腸カメラは嘘か本当か10年後で良いと言われました。

先回の受診時に採血した血液検査の結果も聞き、こちらも異常なしでした。

これで検査終了です。ピロリンの除菌薬(1週間分)を貰い家路につきました。ピロリ除菌成否の検査は2ヶ月後の12月半ばとなりました。

帰宅後

大腸カメラのときに空気を注入していたようで、おならを出したくなります。しかし下剤やらカメラから水やらを注入されているため、それらも出そうになります。これは厄介でした。万全を期すため、トイレに籠って対応しました。案の定何やら液体も一緒に出てきました。

便は検査3日後くらいからそれなりに出るようになりました。

総括

今回胃カメラ&大腸カメラ+ピロリン検査を受けて本当に良かったと感じました。大きな異常がなく安心したのと、自分の体内を直に見たことで人間も生物なんだと改めて実感しました。今まで以上に食事など健康に気を使うきっかけにもなります。

まだ若年で体調に不安を感じていない方にはこれらの検査をあまりお勧めしませんが、体調に少しでも不安を感じている方は若い方でも思い切って一度受けてみることをお勧めします。

今回の検査で気付いた点

・今回の下剤は前日の夕食まで厳しい食事制限はありませんでしたが(それでも消化の悪いものは控えろという指示はあり)、万全を期すため、他サイトを参考にしながら前日は消化の良さそうなものを食べました。ちなみに夕飯は素うどんです。

・トイレの照明は便の色を判断しやすくするため電球色ではなく白色系が良いです。

・朝から下剤(水)を飲みトイレにも長居するため、寒い季節に受けると寒さ対策が大変だと思います。水は冷たいしトイレも寒いため体が冷えると思います。

料金

・初診(問診、お腹触診、血液検査、下剤処方):4,110円
・検査当日(胃カメラ、大腸カメラ、ピロリン検査、ピロリ除菌薬):11,510円
※3割負担