ネットワークスペシャリスト(ネスぺ)試験 合格体験記

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なぜネットワークスペシャリスト?
なぜこの試験を受けようと思ったかというと、仕事でネットワークに関わっていること、そしてネットワークが面白くて単純に興味があるからです。ヤマハの高価なルーターも買っちゃったし…。

受けたのは2012年秋試験(ネスぺ初受験)。受験段階で情報処理技術者資格は基本情報のみ所有。ちなみにその後応用情報を受けるも4回連続で落ちる(午前突破は1回のみで、その時の午後は56点)。どれだけ勉強不足だったんだ…。
そのため、午前1の免除資格は持っていないので勉強範囲が広かったです。
仕事でネットワークに携わり約一年半で試験日を迎えました。

←政権交代の狭間でしたが、届いた合格証書の経済産業大臣署名は枝野氏でした。
事前準備本1
入門段階でメジャーな(?)【マスタリングTCP/IP 入門編 第4版】を一読。現在は第5版が出ているようですね。
竹下 隆史(著),村山 公保(著),荒井 透(著),苅田 幸雄(著)
事前準備本2
仕事で DNS の知識も必要だったため、DNS 解説本【実践DNS DNSSEC時代のDNSの設定と運用】を一読。
アスキー・メディアワークス
事前準備本3
実務のネットワーク業務では Linux を扱うため、これらを解説した【プロのための Linuxシステム構築・運用技術】を一読。
仕事の休憩時間用の本
仕事の休憩時間や帰宅後の気が向いたときに【ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト】を読んでいた。この本は小型なので携帯性が良いです。
用語解説をちょこちょこ読みつつ、各ページに1問ずつ載っている過去問を重点的に何度もやった。
本格勉強
ネスぺの試験は10月にありますが、夏場に第二種電気工事士の技能試験があったため、本格的に勉強を始めたのは受ける年の8月からでした。
本格勉強開始後の僅かな時間に読んだのが【3週間完全マスター ネットワークスペシャリスト 2012年版】。これは午後対策以外を一読し、次に載せる【合格精選500題】にシフトしました。
午前試験対策本
午前1、午前2突破に大貢献したのが【ネットワークスペシャリスト試験 午前 試験問題集 (合格精選500題)】。午前試験対策(特に午前2)はこの本だけです。午前試験は過去問と同じ問題が出題されることがあるようで、この本に掲載されていた問題も出たような気がします。午前さえ通れば午後は実務経験(1年半しかないが…)で何とかなるかもしれないと思い、勉強期間の大半はこの本ばかり読んでいました。各問題にチェックボックスが付いているので、苦手な問題が見えてきます(そのうち問題から答えがすぐに分かるようになる)。
午後試験対策本
午後試験対策は勉強に充てる時間が無く、実務経験で何とかカバーできないかと思いまったく勉強しなかった。ただ、評価の高かった【ネスぺ21 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説と合格のコツ】の前半を熟読して、解答のポイントは掴んでおいた。また、この本の末尾にある基礎知識解説は分かりやすくて良かったです。
結果
午前1、午前2は公表された解答を見て自己採点で60点以上行っていることを確認。しかし記述式の午後は手応えがなく落ちているだろうと思っていました。
ところが!! 結果発表を見るとなんと合格していました。
午前1:61.20点
午前2:72.00点
午後1:74点(問1,2選択)
午後2:60点(問2選択)
午前1と午後2が非常にギリギリでしたが、何とか受かったようです。初受験かつ午後対策を疎かにしていたので今回はダメだろうと思っていた分非常に嬉しかった。2年間は午前1試験が免除されるようなので、春は情報セキュリティスペシャリストを受けようかな。(2014年6月追記:情報セキュリティスペシャリストに合格
午後試験のポイント:問題文の意味をしっかり理解する(最重要)。答えは設問の中にある可能性が高いので、素早くかつ根気よく探す。そして最後まで諦めない。
工事担任者試験
実は勢いでこの約1ヶ月後にある工事担任者(DD1種)試験を申し込んでいました。その試験は3科目突破すれば合格なのですが、うち1科目がネットワークスペシャリスト試験範囲と被っていたので、この短い期間が若干有利に働きました。
工事担任者は科目合格が3年間有効となるので、余裕がある方はネスぺ→工事担任者の連続受験をおすすめします。工事担任者試験のレポートはまたページを作る予定です。