経緯
ここ一年ほど2足に入れづらい状態が続いていて、特に徐行スピードの時に2足に入らないし、1足にも入らないし3足だとキツイしで後続車に迷惑がかかりそうな場面が増えてきたためミッションオーバーホールかリビルト載せ替えを検討していました。
ネットで調べてみると個人でミッションオーバーホールをしている方が結構いらっしゃり、挑戦してみたい気持ちもありましたが時間がないため、友人がいる車屋さんでリビルトミッションに載せ替えることにしました。手伝ってくれたら工賃半額にするよと言ってくれていたので一緒に作業しました。あざっす!
ミッションを降ろす
まず、ミッションケースをおろす段階にたどり着くまでにマフラーやプロペラシャフトなど外すべき物が多数ありますが、ここでは省略…。

いきなりクラッチ、フライホイールが外れた画像ですが…。エンジンからミッションケースを分離するためにはいくつかのボルト、ナットを外す必要があります。
- ミッション上部の14mmボルト。アースだったかのO端子と共締めされている。ここは車体下から目視できた気がする。
- ミッション上部の14mmボルト。難所と言われるボルトです。14mmソケットに600mmくらいの超ロングエクステンションバーを付けて車体下から外しました。ここは車体下からは目視できないので、車体下から手探りでボルトにソケットをはめる必要があります。ミッションケース上部に刺さっているバックアップスイッチの配線固定ステーと共締めされています。また、ここには筒状のピンが刺さっています(画像では外れています)。
- スターター上部の12mmだったかな?のボルト。ここも車体下から手探りでボルトにソケットをはめたような覚えがあります。
- スターター下部の12mm?ボルト。ここは目視できたかも?
- ミッション下部の14mmナット。普通に外せます。ここには筒状のピンが刺さっています。
- ミッション下部の14mmナット。普通に外せます。
- ミッション側に付いているプレートのボルト。普通に外せます(エンジンとは繋がっていない)。
- ミッション側に付いているプレートのボルト。普通に外せます(エンジンとは繋がっていない)。
※ミッションに繋がっている配線類はこちら↓。ミッションをおろす前に切り離しておきます。
- ミッション上部についているバックアップスイッチの配線カプラーを外す(エンジンルーム上の運転席側から外せます)。
- クラッチワイヤー(ミッションのレリーズアームから外すだけ)
今まで使ってたクラッチと軽量フライホイールの様子
今まで使っていたのはスズキスポーツの軽量フライホイールとそれ用の強化クラッチ(アルトワークス用)です。取り付け後13年が経ち約65,500km使用しました。



新旧ミッション比較
↓がリビルトミッションです。お値段約15万円…(2024年時点)

リビルトミッションはピカピカですね!

ミッション関連部品の移植
リビルトミッションには赤矢印のバックアップスイッチと吊りフックがついていませんでした。バックアップスイッチは移植しましたが、フックは無くても困りそうにないので移植しませんでした。

赤矢印のレリーズアームも移植しました。画像にも写っていますが、溝の位置合わせ用のポッチがついています。

ミッション後ろ部分では赤矢印のブッシュが付いていなかったので新品を取り付けました。ここは劣化して脱落していることがあるようです。
- 黒色のブッシュ「09305-14006」1個。中のカラーは前のを利用しました。
- 緑色のブッシュ「28231-60D00」2個。EA11Rは車台番号でここの部品番号が変わり、古い車台番号と新しい車台番号で2種類あるようですが、これは新しい車台番号用の部品番号です。古い車台番号の車にもこの新しい番号のブッシュが使えます(使えました)。古い車台番号用のブッシュは0リングと2つで1組になっているようですが、この新しい部品番号の方は改良品なのかOリングが不要となっています。

新しいフライホイールとクラッチ一式
今まではスズキスポーツの軽量フライホイール(3.1kg)とそれ用の強化クラッチディスク・カバー(アルトワークス用)がついていて、交換当時、純正のときと比べてだいぶ運転が楽しくなった記憶があります。しかし、半クラ領域が狭く街乗りでは運転しづらいと感じていました。乗り慣れてはいるものの、上り坂の上に信号がある道など、坂の途中で止まると予想される道は敬遠しがちになっていました。カプチーノでサーキットに行くことはないだろうし、街乗り(通勤)では運転しやすい方が良いのでクラッチは純正(相当)を選びました。しかしフライホイールは純正だとシフトチェンジで回転待ちが長いなどあまり楽しくないので、モンスタースポーツの純正クラッチ用の軽量フライホイール(3.9kg)を選択しました。品番は「331100-2810M」。



クラッチディスクとカバーは純正(相当)です。ディスクはAISIN DS-019と表示があります。


組付け
クラッチ周り一式の取り付けは友人にお任せしました。画像はありませんが、エンジンリアクランクシールも新品に交換しました。
フライホイールとクラッチカバーのボルトの締め付けトルクは整備書によると次の通りでした。
- フライホイール取り付けボルト締付トルク「400~450kg・cm」(換算約39~44N・m)
- クラッチカバー取り付けボルト締付トルク「180~280kg・cm」(換算約18~28N・m)

センター出しツールはメルカリで買った3Dプリンターで作成されたと思われる物を使いましたが、クラッチディスクの穴より少し太くそのままでは入りませんでした。電動ドライバーで芯出しツールをくわえてヤスリで削り調整しました。
その他ペラシャやマフラー等の取り付けは省略します…。
ボディの腐食
リフトアップのついでに下回りのチェックをしました。その記録を残します。


マフラー交換
ついでなのでマフラーも交換しました。今までは安いという理由でフジツボのパワーゲッターを付けていました。車検対応マフラーですが音量が大きく、もう若くはないので静かな物にしたいと何年も思ってきました。純正マフラーでも良いのですが、新品は高いだろうし中古になると状態が悪い物がほとんどなので静かな社外品を探していました。ネットで調べると同じくフジツボのレガリスKマフラーが純正並みに静かだというレビューをよく目にしたためこれに決めました。

マフラーはフロントパイプ含め3分割されています。取り付けに必要なボルト、ナット、ガスケットも付属されています。

取り付け後の画像です。輝いていますね~。

レビュー(感想)
全て取り付けてエンジン始動! マフラー音静か! クラッチ調整して試走へ。
いやぁ、、、感動するくらい乗りやすくなりました! クラッチ軽いし繋がりも全然シビアではないし2足にも入るし、乗りやすすぎます。フライホイールの重量が800g増えたこととマフラーが絞られたこともあるのか、ギクシャク感が無くなり、低速、中速と加速が前より鋭くなりました。そして前は5足50kmくらいでしんどそうな感じでしたが、交換後はスムーズな感じです。前はドライブに行くにも億劫な感じでしたが、今ではドライブに行きたくなるほどの乗りやすさです。
モンスタースポーツの純正クラッチ用フライホイール(3.9kg)と純正クラッチ、レガリスKの組み合わせ、おススメです。
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