第二種電気工事士試験 合格体験記

作成日:
なぜ電気工事士?

自宅のスイッチ、コンセントの交換や照明器具の移設がしたくなりましたが、これらをやるためには電気工事士の資格がいることが分かりました。そこで、どうせなら基礎から勉強してみようと思い受験を決めました。

ただ、周りには電気工事士の資格を持っている人がおらず、完全独学となりました…。そこでその記録を簡単に残しておきます。

受けたのは2012年上期試験です。

筆記試験対策

買った本は定番の【ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格2011年版】だけです。絵や写真が多用されているので確かにイメージはつかみやすいと思います。パッと全体を読み、後は数年分掲載されている過去問を中心にやりました。この本はとにかく受かれば良いというスタンスなので、より詳しく勉強したい場合は他の書物も必要になると思います。

時間がなかったので計算問題は後回しでやりましたが、結果的に計算問題は捨てる勢いでも受かるような気がします(技能試験でも必要ないので)。

計算問題が苦手な場合は…

合格後にこの本の存在を知って購入しましたが、【第1・2種電気工事士のためのやさしい数学】が一助になってくれると思います。

技能試験対策

続いて技能試験

HOZAN 電気工事士技能試験セット S18

技能試験用に購入した、技能試験工具一式のセット商品『HOZAN 電気工事士技能試験セット S18』です。

筆記試験の自己採点で6割取れている場合は合格発表までに購入した方が良いです。発表後だと売切れの場合があります。

このセットだけで基本はOKです。ただ、付属のドライバーはプラスとマイナス兼用のはめ替え式です。これだとプラスとマイナスの入れ替えに手間と時間が掛かるので、このドライバーはマイナス専用として使う事にしてプラスドライバーだけ別途用意しました。

2018年5月追記)現在販売されているものはプラス/マイナスドライバーが分かれているようです。同じような声が複数あったのでしょうか…

付属のケーブルを束ねるクリップは使用しませんでした。

使用工具一式

技能試験で使用する工具一式です。実際試験会場に持ち込みました。

横並びしているものは上のセット商品付属の工具です(写真上にあるプラスドライバーだけ別途用意)。

写真左から、工具袋、メジャー、VVFストリッパー、リングスリーブ圧着工具、プラスマイナス兼用ドライバー、電工ナイフ、ペンチ、ウォーターポンププライヤーです。

※ このメジャーはペラペラですが慣れてしまったので問題なく使えました。

※リングスリーブ圧着工具はJIS規格の物(握り部分が黄色)しか認められないので要注意です。

重要なポイントですが、練習の段階から実際に持っていく工具で作業しましょう!

ホーザン VVFストリッパー P-957

上のセット商品に含まれる工具の中でも、これは必需品です。ケーブルの切断、外皮/芯線の被覆剥ぎ、輪作り、簡易メジャーがこれだけで出来ます。作業時間の短縮にかなり貢献します。

技能試験用器具・配線キット

技能試験の練習には候補問題全13問を網羅した定番の?準備万端シリーズを選びました。実際購入したのは器具・配線セットの13問1回分です。2回用や3回用もあります。

公表問題分以外に練習用の電線が付属しているのでこれで感覚が掴めます。DVDは全く見ませんでした(笑)


技能勉強法

技能試験の出題候補問題が公式に発表されるので、その問題を実際に練習しました。基本は上で紹介した筆記対策本の著者でもあるかずわん先生のホームページで勉強。

技能試験1ヶ月前、まずは複線図が書けるように勉強開始。かずわん先生がホームページに候補問題の複線図を公表しておられるのでそれを印刷して勉強。公表問題の複線図が何となく書けるようになりました。線の色分けには3色ボールペンを使用(試験当日持込可)。

このころ候補問題が全て網羅されている先に紹介した技能試験用器具・配線のキットを購入。あまり早くに実習に取り掛かって試験日にカンを忘れてしまってもいけないので、実際工作に取り掛かったのは試験2週間前です。工具を使った作業に慣れていない方はもっと早くから取り組むべきでしょう。

1日2問ペースで実習し、1週間程で1周しました。残りの数日は皮むきして各器具との結線を何度も練習しました。

ちなみに、周りに分かる人がいないので講師はYouTubeです(笑)今回の試験の公表問題が全てYouTubeにあったので、作業中分からないところはYouTubeで確認し、完成した工作物も動画と比較しながらの演習でした。

試験当日

技能試験受験票と筆記試験受験表、筆記用具(3色ボールペンも)と工具一式、腕時計を持ち試験に臨みました。

暑い時期だったので会場に着く頃には汗だくでした。タオルを持参すると良いと思いました。

受験者は大半が高校生で年配の方もちらほら。

作業机は狭かったです。

それから、試験が始まると周りでガタゴトと工具の音が聞こえますが、焦らず自分のペースで取り組みましょう。

試験時間は40分で、練習段階では結構厳しいかなと思っていましたが、実際は複線図作成~作業完了まで30分掛からず出来ました。残りの10分は工作物のチェックをしていました。

写真は当日出題された問題の練習バージョンです。

掛かった費用

この試験はなかなかお金の掛かる試験ですね。受かっても免状交付代が掛かります…。

受験料:9,300円
筆記試験対策本:約2,000円
技能試験用工具一式:約10,000円
技能試験対策器具・配線一式:約16,000円
免状交付手数料:5,200円
合計42,500円+証明写真代

技能試験のコツ

結線のポイント

ケーブル長のポイント

関連記事